トップページ - 解説 - 念[1][2][3]

[1ページ]
[念を目覚めさせる方法] [四大行] [念の四大行] [燃の四大行] [応用技] 
[六性図][修得率][○○寄り] [強化系][変化系][放出系][操作系][具現化系][特質系]

[2ページ]
[系統別の技]  [石割] [形状変化] [形状変化2] [球飛ばし] [浮き手]
[個別能力]  [修得方法] [真っ当に修行] [突然目覚める] [シャウアプフに能力開花を手伝ってもらう]
[制約と誓約][オーラの数値化] 

[3ページ]
[その他の情報] [「念(オーラ)」の性質] [神字] [死者の念] [除念]
[念獣] [念弾] [念空間] [他人にかける念] [念能力者が多い職業]
[攻防力について] [念能力考察] [各能力者が念の様々な技術修得に要した時間]

その他の情報

「念(オーラ)」の性質

神字

 念を補助する役割を持つ模様のこと。この模様を長時間かけて念を込めながら描くことで、物体や特定の範囲に様々な効果を持たせることができる。ウイングはゴンに念の修行を禁じた際に、念を使うと自動的にほどける「誓いの糸」をゴンの小指に結びつけた。ジンがゴンに残した鉄の箱にも同様の仕掛けがあり、「練」(発)を使うことで自動的に鉄のパーツが崩れ落ち、中の箱が現れるようになっている。GIの海賊はリングにこの文字を描き自身の能力を補強していた。役割は不明だが、GIの指輪にもこの文字が描かれている。

死者の念

 念というのは死ねば消えるとは限らない。それどころか死ぬことで逆に強まる念というのがある。深い恨みや未練を持ったまま死ぬと、その念はおそろしく強く残る。残された念は行き場を求めて憎悪や執着の対象へ自ずと向かい、その邪念をもろに受けた者は心身をやられてしまう恐れがある。それ程死者の念は強いのだ。

除念

 念能力者の中には他人がかけた念を除去できる能力者がいる。巷では「除霊・浄霊」と呼ばれ自称霊能力者によって広く行われているが、正しくは除念・浄念である。念を知らない一般人が、念による能力現象を霊の仕業と誤解していることが原因。実際は除念の能力を使える者はごくわずかであり、優秀な除念師は雪男より見つけるのが困難とされている。死者が残した強い念を昇華できる程の優秀な能力者ともなると世界で十指に満たない。

 現在確認されている除念師は二人。一人はGIをプレイしていたアベンガネ。クロロにかけられたクラピカの念を外す予定。もう一人はヒリン。おそらくレオルの部下だと思われる。ヂートゥにかけられたナックルのハコワレを外した。なおアベンガネは死者の念を浄化することはできない。

念獣

 オーラによって創られた疑似生命体のことを「念獣」という。魚であれば「念魚」。モラウが煙で創った人形は「念人形」。念獣には遠隔操作(リモート)と自動型(オート)という2つのタイプがあり、前者は能力者が一つ一つ動作を指定し、後者は命令に従いある程度自動で動く。と思われる。遠隔操作型は精密な操作ができるものの、常に命令を送り続けなければならない。また能力者が気絶したりすると消滅してしまう。自動型は一度命令しておけば、能力者が気絶したり異空間に飛ばされたりしても動き続ける(操作範囲が狭い場合はおそらく消える)。

 能力者の感情は念獣にも伝わる。ゴレイヌはレイザーの攻撃を受けて自分がコナゴナになる状況をイメージしてしまい、身代わりになった念獣は跡形もなく消滅した。トップクラスの能力者になると数百体の念獣を広範囲に渡って操作できる。レイザーやモラウなどは創り出した念獣をオーラに戻し回収することができる。

能力者系統創るもの操作方法操作範囲備考
カストロ強化系自分の分身遠隔操作不明1
ビスケット変化系エステティシャン自動型?不明1人間の具現化だが、「自由に動か」すのではなく、行動をエステだけに限定していれば多少メモリを節約できるのかも知れない。
アベンガネ不明念を喰らう念獣?この念獣はかけられた念を食べる特殊な念獣で、消したり操ったりすることはできない。条件を満たすまで対象者にまとわりつく。対象の念によって姿が違う。
ナックル不明ポットクリン?この念獣は敵に取り憑くタイプで、こちらも操ることはできない。条件を満たすとトリタテンに変身する。今のところカイト、ヂートゥ、ゴンに使っている。
ゴレイヌ操作系二種類のゴリラ遠隔操作不明2
オロソ兄姉不明ダツ3クチバシが鋭くとがった念魚。武器として利用される。能力のルール上、一度に攻撃できるのは3匹まで。
クロロ特質系インドアフィッシュ自動型?閉め切った空間内2,3空中を漂い標的を食べる肉食の念魚。クロロは2,3匹同時に具現化していた。
トチーノ放出系ブラックチルドレン自動型?数メートル11風船にオーラを込めた人形。操作技術は未熟だが、銃や剣を扱うことができる。
レイザー放出系14人の悪魔自動型?不明14レイザーが一度に出したのは8体。9〜12も含む全てを一気に出せるかどうかは不明。
モラウ操作系ディープパープル自動型東ゴルトー首都を包囲できる216煙の人形。「煙のオーラ」なるものを「核のオーラ」に包むことによって創っている。人間ではないが、見ても「円」で調べても、人間か念獣かを特定することはできない。出せる数は操作精度により増減。操作条件が複雑だと最大50体程度になる。
ネフェルピトー特質系傀儡師おそらく両方可東ゴルトー全域数百体相手に取り憑かせるタイプの念獣。数百人(ゴンの概算では500人)に取り憑かせ、国中の集落に派遣して東ゴルトー国民を選別した。操作範囲、操れる数とも他を圧倒しているが、個々の操作精度はモラウの能力に劣る。

念弾

 オーラの弾丸のこと。通常は蒸気のようにものをすり抜けるオーラだが、体から離すと丸く硬くなる性質があり、人やものに当たるようになる。念弾を飛ばして敵を攻撃するには放出系の能力が必要。能力者によってオーラの大きさ、速さ、打ち方、一度に創り出す数は様々。一旦ドッジボール並の念弾を創り出してから投げる能力者もいれば、数十発の小さな念弾を指から連続で発射する者もいる。

念空間

 念能力者の中には現実世界から隔絶された異空間を創る者がいる。その空間のことを「念空間」という。ヂートゥは野球のグラウンドほどの広さがあるサバンナの念空間を、ノヴは全21室四階建てのマンションの念空間を創っている。念空間ではいかなる情報通信の手段も使えず、外界と連絡を取るのは不可能(ネテロがマンション内で携帯電話を使っていたような気もするが)。現実世界に存在する念獣をオーラに戻して回収できるかどうかは不明だが、できないとは断言できないようだ。

他人にかける念

 念能力の中には他人にかける念というものが存在する。これらの能力は他人に何らかの制約を課し、条件を満たさないと解除することができない。発動条件が重い分強力な能力が多く、仕掛けられたらかなり不利になる。操作系能力の場合、念をかけられていても見た目に変化がなく、長いつきあいの仲間でも操作されているかどうかを見極めることは困難である。

 一方具現化したものや念獣を取り憑かせる能力の場合は、性質はわからなくても、念をかけられたことが一目瞭然である場合が多い。ただしこれらの念は一般人や絶状態の能力者には見ることができない。したがって厳密には物体化したものではないと思われる。ゲンスルーのカウントダウンも「具現化」と言われているが、ただ具現化しただけの爆弾なら皮膚ごと爆弾を剥ぐことも可能なはずだ。しかし爆弾を取り外そうとした者はいない。それは例え具現化したものであっても、標的にかける念は物理的な破壊が不可能ということを皆わかっているからだろう。ナックルのポットクリンも「無害ゆえに無敵」で、攻撃を一切受け付けない。

 ちなみに能力者は念をかけた者の状況をある程度知ることができる。クラピカはジャッジメントチェーンが除念されればそれを察知でき、ナックルやネフェルピトーは常に場所や動きを把握している。他人にかける念ではないが、物体を複製する能力を持つコルトピは、オリジナルを触ることで複製がどこにあるかがわかる。

念能力者が多い職業

攻防力について

 攻防力とは文字通り攻撃力と防御力を表すものである。攻防力の数値はおもに「」などでオーラを体に割り振る時などに、話をわかりやすくするために使う。「」は攻防力50、「」は100か0かの状態で、「」は10。「」の状態から「」をするとオーラを集めた箇所が50より高くなり、その分全体の攻防力が50を下回る。ただ同じ攻防力50でも能力者によって実質的な「」の強さは違うし、のきっちり2倍の威力であるとは言い難い。あくまで攻防力数値は便宜的な指標である。

念能力考察

登場人物による能力の想像

 実際に登場したわけではないが、登場人物が例に挙げる能力は実現できる可能性が高い。

キルア

 機械よりはるかに優秀な解析が可能な念能力の持ち主がいてもおかしくはない。例えば声を聞いただけで相手の全てがわかる能力とか。

ライト

 自白させる能力の持ち主がいれば拷問の必要すらない。

能力分析

ギド

 ギドの念は発の一種で、物質にオーラを送り込んでいる。小さなコマならある程度の念の使い手であれば、数時間位回し続けるのは比較的簡単。しかしあのギドはそれに加えて別の強力な念をコマに送り込んだはず。なぜならただオーラを与えてコマを回すだけではあれだけの攻撃力をコマに持たせることはできないからだ。そしてそれできるのは彼がコマに対して強い思い入れを持っているから。波長のあう者に対して物はより強い働きで応えてくれるものなのだ。

 複雑な機械でも生き物でもないただのコマに高度な命令を与えるのは不可能。おそらくギドが念じたのは「邪魔者をはじきとばせ」。もちろんコマが邪魔者を認識できるわけではなく、ただぐるぐると土俵を回り続け偶然ぶつかったものを「はじきとばす」だけ。

 ギドを倒す方法は理論上いくつかある。ギドが疲れ果て纏を解くまで攻撃を続けるとか、彼の防御力以上の発でぶっ飛ばすとか。しかし前提としてどの方法にせよ大量のオーラを生み出さなければならない。ゴンは練を覚えていない。オーラを瞬時に生み出す術ももちろん知らない。どれだけ早く大量のオーラを生み出し、それを効果的に攻撃力に変えて相手にぶつけるか。それを体得するには果てない修行とより多くの実戦を積むしかない。ゴンにはどちらもない。ギドと戦うのは5年早い。(ウイング)

カストロ

 分身というのは「通常の自分」を思念力(イメージ)で再現するものだから綺麗。戦いの際中にできた汚れまでは再現しきれない。念によって分身を作り出すには高い集中力が必要。いくら自由に出したり消したりできると言ってもそれは正常な状態だからこそ。「人間」のように複雑なものを念で再現し、しかも「自由に動かし」たりするのはすごく大変だ。どのくらい大変かというと、その能力を覚えてしまうと逆に他の能力を使えなくなってしまうほど。ボクはそれを「容量(メモリ)」が足りなくなると表現している。カストロの敗因は容量のムダ使い。(ヒソカ)

シャッチモーノ・トチーノ

 殴った感触で「人の形をしたオーラの塊」であることがわかった。(バショウ)

 常に人の側にいてうまくカモフラージュしていたが、上から観察しているとよくわかる。お前だけが攻撃を受けていないことが。違和感に気づいたきっかけは2階から現れた攻撃者。奴らは私がシャンデリアに飛び移った後も、お粗末なことに階下へは行かず届かぬ私に向かって剣を振り続けた。おそらく「一番近い敵を攻撃しろ」と命じられたのだろう。単純な命令しか与えられずその攻撃技術も未熟。しかし人間大のオーラの塊を11体も遠距離操作で動かすパワーを持つ能力者。十中八九放出系に属する念能力者。駆使するオーラの大きさから考えて操作可能な限界距離は数メートル。つまり能力者はこの部屋の中にいることになる。(クラピカ)

クラピカ

 通常じゃ考えられねェ程の念があれ(鎖)に込められている。鎖にあれだけの念を込めることができるのは物体を操る操作系かオーラを物体化する具現化系。奴はおそらく前者。しかしオレの拳を生身で防御可能なのは肉体をオーラで強化できる強化系ぐらいのはず。強化系の防御力、具現化された鎖に込められた念の強さ。強化系と具現化系の両方の能力を最大限まで極めているのか?あり得ない。本来念能力者が100%まで極めることが可能なのは生まれつきの系統能力だけのはず。(ウボォーギン)

 鎖使いか。操作系か具現化系だな。圧倒的な戦闘力を誇るウボォーギンだが、一対一で敗れる可能性が高いのがこの両タイプだ。具現化系は物体化したものに特殊な能力を付加する能力者が多く、その能力次第ではウボォーの力が通じない場合がある。操作系はウボォー本人が操作されてしまう場合がヤバイ。(クロロ)

 5つの鎖にはそれぞれ違う能力が宿っている。その中で旅団攻撃用の鎖は2つ。チェーンジェイル、捕らえた者を強制的に絶の状態にして拘束する。旅団を捕らえるための能力だ。したがって奴等と戦う時は先ずこれで動きを封じる。そしてこれがジャッジメントチェーン。標的の心臓にこの剣を刺してルールを宣告し、遵守させる。そのルールを破れば死。察しの通りこの剣が私の胸にも刺さっているわけだが、最初は単純に「旅団でない者を鎖で攻撃すれば死ぬ」というルールを考え、自分に剣を撃とうとしたが、その時ふと思った。私自身への攻撃もそのルールの範疇だったら?攻撃の後でルールを決めるのだから、私だけは例外になるのかも知れないが、確実にそうだと言える自信はなかった。

 そこでルールを限定した。「チェーンジェイルでの攻撃は旅団にしか使わない」。したがって、ジャッジメントチェーンは旅団以外にも使おうと思えば使える。ただしこの鎖にも使用条件がある。緋の眼の時にしか使えない。この使用条件は私の能力に起因する。私は具現化系。しかし放たれた剣をコントロールし敵にルールを強いるのは主に操作系と放出系の力。私の通常の力ではこの能力は使用不可能。普段の私では具現化した鎖は手元を離れた時点で使い物にならない程薄くなり、強度も精度も落ちてしまう。中指の能力は手元から離さないこと、死というリスクを背負うことでクリアした。小指の方は私の特異体質が解決してくれた。緋の眼が現れたとき、私は特質系となり、覚えた能力であればいかなる系統のものでも100%の精度・威力で使用できる。(クラピカ)

 特に詳しい事情は知らないけど、クラピカという人のマネだけは絶対にしちゃダメだ。(ウイング)

レオル

 お前の能力。他人の能力を何らかの方法で利用するタイプ。そしてそのイヤホン。能力には直接関係ないのだろう?単なるポーズかジンクス、または誰かの指示でも受けてるか。能力の底上げのために自ら聴力を封じてリスクを高めているなら俺の声が聞こえていいはずがない。(モラウ)

旅団員の能力に関して

 オレ(人体操作)やノブナガ(おそらく居合い)の能力はいくらでもかわりがきくが、シズク(物体吸収)とパクノダ(記憶読みとり)はレア。旅団として失うわけにはいかない。(シャルナーク)

鎖野郎

 鎖野郎は最低でも2つの能力を有する。1つはウボォーを捕らえた時の能力、もう1つはヒソカの言動を縛っている能力。後者の能力は「掟の剣」という表現から察するところ、相手に何らかのルールを強いるものだろう。鎖野郎がヒソカに与えた「掟(ルール)」は「オレにウソをつくな」と「オレに関して一切説明するな」といったところか。ここからはさらに想像に依るが、ヒソカの体内には敵が仕掛けた何かが埋まっている。具現化系か操作系かは断定できないが、その剣でヒソカの言動を規制している。何かかなり強制力の大きな能力だ。(クロロ)

 具現化した鎖でウボォーのバカ力を押さえ込むことは可能。捕らえた瞬間に相手を麻痺させたり眠らせたりできる鎖を具現化すればいい。ちょっと難しい制約をつければできるはず。掟の剣が団長の挙げた2つの命令を守らせている可能性は高い。あとは鎖野郎への「攻撃不可」などがあるかも知れない。確認はできないが、約束を破ったら死ぬということだと思う。(シャルナーク)

能力考察

必殺技

 クラピカが念を修得したのはオレ達とほとんど同じ時期。にもかかわらずアイツが旅団と対等に戦えるのは必殺技のおかげ。もちろんその技のためにクラピカは命がけのリスクを負っている。オレ達はそんなわけにはいかない。もうちょっとゆるい条件で使える能力にしないと。かといってリスクが軽すぎるとすげー能力は使えないから、重すぎず軽すぎず、かつ自分の系統に合ってて実戦的であり、応用の効く!そんな能力を考えるんだ。(キルア)

強化系に関して

 一人で戦い抜くためには強化系能力の修得が最優先だというクラピカの考えは正論だ。攻め・守り・癒しを一番効率よく補強できるのが強化系だからな。(クラピカの師匠)

 ゴンは強化系だから、基本はやっぱ何かを強める能力がいいわけだ。「そりゃあオレ自身を強めるのがいい。(ゴン)」だとすると次はお前の何をどう強めるかってことだ。(キルア)

 結論からいうと強化系に必殺技はいらない。6つの系統の中で最も攻守のバランスがいいから。纏と練を極めていけばそれが必殺技とよべる程すごい威力となる。

放出系に関して

 限られたエリアの中で、しかも敵と距離をとりつつ戦える。放出系にとってこれほど都合のいいルールはない。(モントール)

 間合いをつめれば放出系のメリットはなくなる。(海賊)

 GIの「呪文での移動」とか「外敵対策」は放出系のシステム。そして海賊の「拳の瞬間移動」も放出系。つまり「瞬間移動=放出系」としても問題ない筈である。

変化系に関して

 【ヒソカ】バンジーガムは伸ばせば伸ばす程縮む時の力が大きくなるが、ヒソカの体から離して使用した場合は、10m以上伸びるとゴムがちぎれてしまう。(トビラ絵)

 【マチ】オーラを糸状にする。糸の強度は糸の長さと反比例する。ただし彼女の手元から糸が離れるとその強度はとたんに下がる。具現化系・変化系能力者はオーラを飛ばす(体から離す)能力が苦手なためである。(トビラ絵)

操作系に関して

 操作能力は早い者勝ち。能力者によって操作されているものを別の能力者が操作することはできない。ただしネフェルピトーに操られているカイトにナックルとシュートがそれぞれ能力を使ったことから、早い者勝ちなのは精神や身体を操る能力だけだと思われる。

 操作系は人や物体を媒介しなければ力を発揮できないから、常に「武器」は手放せないし、特に物体操作の場合使い込んだモノでないと威力・精度が上昇しないことが多い。つまり愛用品をなくしたら致命的というリスクがある。(シャルナーク)

 物質や生物を操る操作系能力者は通常放出系能力を併用して操作していると思われるが、GIに繁殖するリモコンラットは対象となる物体に直接自分のオーラを繋いで物体を操っている。これならば、余程対象が離れていない限りは放出系能力は必要でないと思われる。ただし「凝」をされると自分がどこにいるかがバレバレ。

具現化系に関して

 例えばお前(クラピカ・具現化系能力者)と敵が戦闘した場合。お前と敵どちらも生身の肉体の強さを100とする。敵は強化系を100%極めた強化系能力者。そいつが生身のパンチ力を100%の念能力で強化し全力で殴ったとする。

AP100+SP100=200
AP=生身のパンチ力、SP=念能力による強化

 それに対しお前の念能力ではどんなに強化系を極めても60%しか肉体を強化できない。

DP100+SP60=160
DP=生身による防御、SP=念能力による強化

 つまり攻撃をガードしてもお前は40のダメージを受けてしまう。

(DP100+SP60)-(AP100+SP100)=-40

 要するにお前がガチンコで強化系を極めた奴と殴り合えば、勝ち目は薄いってことになる。もちろんこれは一番単純化した数式だ。実際の肉体の強さは人それぞれ違うし、その時の体調によって多少の増減もあるし、戦う場所や状況にも影響される。念にいたってはもっと複雑だ。歓喜、狂気、悲哀、恐怖、憎悪、油断、忠義、激昂、疑心、愉悦、羞恥、覚悟。ありとあらゆる心の動きが作用して念を加減する。それは時に100%以上の力を生み出すかも知れないが、こと戦闘に関しては決していいことではない。

 能力以上の力を使えば必ずどこかにひずみが生じる。それは弱点となり致命傷になりかねない。常に勝つためには安定した力が必要だ。具現化系の安定した力が強化系を頂点まで極めた能力者との戦闘で通用するのか?一言でいうと難しい。攻撃力・防御力共に高い強化系に対し具現化系は能力のバランスが悪い場合が多い。そのかわり型にはまればすごい威力を出すって感じのな。しかし例えば「なんでも切れない刀」のように、具現化系能力を100%極めたとしても具現化できないものはある。『とても丈夫でよく切れる刀』なら具現化可能だが、それなら実際の名刀を買った方がいい。念と違って消したり出したりはできないが、修行の必要もない。

 実在するものをただ具現化しても有効な武器にならないが、かといってあまりに神がかったものは具現化できない。具現化系は戦いに関してバランスが悪い能力ということだ。何を具現化するかは慎重に考えて最適なものを探すことだ。失敗は許されない。なにしろ一つのものを自在に物体化するまでにはすさまじい集中力・イメージ力・大量の修行が不可欠だ。ただの鎖を物質化しても意味がない。かといって絶対にちぎれない鎖など具現化不可能。だが、限りなくそれに近づけることはできる。 それが制約と誓約だ。(クラピカの師匠)

 普段の念能力の補強が足し算なら条件付きの念の奥義は掛け算。強さが何倍にも膨れあがる。

AP+SP*MP=!!

AP=Attack point SP=Sense point MP=Mystery Point DP=Defense point

 具現化系なら手ぶらを装うことができる。これは大きなメリット。具現化系はイメージ修行が大変だが、一度具現化ができてしまえば出し入れ自由。(シズク、シャルナーク)

 何かを具現化するには高い集中力が必要。攻撃を受けてダメージを受けたり、精神が乱れたりして心身状態が非常に不安定になると、具現化したものが消滅してしまう。自動型の念獣はその限りでない。

念での戦闘に関して

 念使い同士の闘いに勝ち目なんて言ってる時点でお前(キルア)はズレている。相手の能力がどんなものかわからないのが普通。ほんの一瞬の弛み・怯みが一発逆転の致命傷になる。一見したオーラの総量が多い少ないなんて気休めにもならない。勝敗なんて揺蕩ってて当たり前。それが念での戦闘。だがそれでも100%勝つ気で闘る。それが念使いの気概というもの。相手のオーラに気圧され逃げた時点でお前は失格、敗者以下だ。(モラウ)

 モラウに言わせるとオレの勝ち目って考え方がズレているらしいが、オレはそうは思わない。勝つ確率を上げなきゃ生き残れるわけがない。相手と自分との力量をはかるのは重要な作業。仮に100回戦ったとして1〜2回しか勝てないんじゃ論外だから。最低でも5割、できれば7割以上の勝算が欲しい。そのためにオレ達がしなきゃならないことは2つ。少しでも基礎能力を上げることと相手の能力を知ること。(キルア)

 オーラの量を増やしオーラの流れを速やかにする。基礎修行はこの2つに大部分の時間を費やす。念能力を使っての戦闘ではこの2つの優劣が勝敗を分ける大きな要因になるからだ。(ポックル)

登場人物による系統推測

ヒソカ

 オーラをゴム状に変える能力を使っている。これは変化系。(ウイング)

ギド

 独楽と自身の回転力を高め武器として使用しているので強化系。しかし手元を離れている沢山の独楽を武器として使うのは操作系の能力も要求されるため、相性が悪く性能はいま一つだった。(ウイング)

カストロ

 彼の虎咬拳はすばらしい威力だった。極めれば随一の使い手となっていただろう。おそらく彼の天性の資質は強化系に属していたはず。しかし彼は分身を作る能力を選んでしまった。これは具現化系の能力。しかも分身を操る操作系の能力も必要な複雑高等能力。どちらも強化系との相性は悪い。苦手な能力を会得できたのは弛まぬ努力と武才の賜。しかしその結果は彼は才能のほぼ全てをその能力に費やしてしまった。(ウイング)

フランクリン

 念弾。こいつも放出系!念のガードを貫通しさらにオレへの致命傷を。機関銃のたかが一発一発がなんて威力!(シャッチモーノ・トチーノ)

クロロ

 他人の念を盗むか。特質だな。もし盗んだ能力を自在に使えるとしたら脅威。だがそれは盗む際のリスクの高さを意味する。でなければそれだけの能力は得られまい。4つか5つ、盗むまでにクリアせねばならない条件があるとみた。(ゼノ)

 (ファンファンクロスに対し)具現化系か。厄介だな。性質がわからぬ以上うかつに攻撃できない。と普通の使い手ならば思うだろうが、時間稼ぎが見え見えだ。攻撃の気配がほとんどないにも関わらず、間合いをつめようとしていたところを見ると、対象物に接近して発動する性質の防御型かカウンター型の能力。(ゼノ)

グリードアイランド

 全ては念能力で説明できるんだ。街の人々はゲームマスターによって操作あるいは具現化された人形。島のモノも重要なアイテムは具現化されたモノだろう。(シャルナーク)

爆弾魔

 ハメ組は標的を爆破して死に至らしめる能力者を「おそらく放出系か操作系」「要するになにもわかっていないということだ」と推測。

ゲンスルー

 具現化した爆弾を同時に60以上、しかも致命傷に十分な威力を持たせおまけに時限装置の機能も果たしている。放出・操作・具現化という3つの系統をバランス良く使いこなす念のレベル。(アベンガネ)

シュート

 キルアはシュートの3コの手を浮かせている能力について、隠は使わず実際に手が浮いていることから操作系と推測した。

ネフェルピトー

 ノヴはネフェルピトーを操作系と推測している。カイトやデイーゴ、東ゴルトーの兵隊を操っていることからそう判断したのだと思われる。実際は特質系。

各能力者が念の様々な技術修得に要した時間

 念の技を修得するには長い修行を経なければならない。ここでは能力者が技の修得にどの程度の時間がかかったか、わかる範囲でまとめた。ゴン、キルアはウイングに一千万人に一人の才能であるといわれるだけあって、とにかく修得が早い。並の能力者が修得に数週間かける技を数日で覚えてしまう。

「体中の精孔を開ける」

 ズシは3か月。ゴン、キルアはウイングの推測では一週間、あるいはもっと早く目覚めるかも知れないという。

「纏」

 ズシはおそらく3か月。レオリオは不明だが、7月頃に受験勉強を理由に修行を延期したとウイングに伝わっているにも関わらず、9月には「纏」を修得していた。(しかもそれが念の全てだと思って)ゴン、キルアは「ムリヤリ起こす」方法で、数分で修得。クラピカは半年で個別能力まで会得しているのだから、当然ムリヤリ起こしたと思われる。ポックルは7月頃に「練」修得に手こずっていた。その時点で「纏」はマスターしているはずで、ゴン、キルア同様2月頃に師範代と会ったのだとすると、ズシよりは早いだろうか。

「練」

 練ったオーラを纏でとどめるタイミングが難しいらしく、ズシはそのタイミングを掴むのに数週間かけた。一方のゴン、キルアは半日。ポックルは7月10日の時点で「練の習得にかなり手こずっている」といわれているが、翌年の2〜4月頃には個別能力の「レインボウ」を会得し、部下を従えて活動していた。レオリオはまだ覚えていない。ちなみに「練」まではモタリケなどのGIプレイヤー全員が使える。

「凝」(目)

 ズシは事前に教えられていた可能性もあるが、技を教えられた直後に使えたものと思われる。ゴン、キルアも同様使い方を学んですぐに修得した。体の表面にあるオーラを移動させるのはさほど難しい技術ではないのかも知れない。レオリオは「練」を使えないため、やり方を教えられてもできなかった。

「絶」

 野生で暮らしていたゴンは自然と身につけた。キルアもまた暗殺者という、気配を消してターゲットに近づくという仕事上念を知る前から使えていたと思われる。基本技の一つだけに修得自体はさして難しくないようだが、ゴン、キルアが当初手も足も出なかったハンターのビノールトですら、絶は完璧なものではなかった。これも練などと同様、極めるのは努力だけでは難しいようだ。作中で絶の達人、完璧な絶といわれたのはゴン、キルア、カルト、フィンクス、パクノダなど。キメラアントもまた獣の習性を継いでいるため、完璧な絶を使う。

「発」(水見式の修行)

 ゴン、キルアは4週間続けウイングに合格と認められた。ズシはさらに4週間同じ修行をするように命じられた。

「絶」と「纏」の素早い切り替え

 GIに登場するバブルホースというモンスターは、オーラに反応して爆発する泡、オーラ以外のものに反応して爆発する泡を創り出し敵から逃げる。このモンスターを捕まえるためには瞬時に纏と絶を切り替えなければならない。ゴンは約一か月、キルアはそれより二週間早くかかっている。他のモンスターも並行して捕まえていたから、厳密にはこの技術の修得期間ではないが。

「隠」

 ゴン、キルアは早い段階でその存在を知ったが、使ったことはない。隠を使ったことがあるのはヒソカ、マチ、ウボォーギン、クラピカ、ビスケ。リモコンラットもそうだろうか。キルアがヨークシンの闇討ちで「隠」を使っていれば、マチにかなりのダメージを与えられていたかも知れない。

「堅」

 ゴンは練を覚えて3か月ほど経った時に2分しか続けられなかった。その後一ヶ月の修行で30分以上続けられるようになり、NGL編では1時間近くまで続けられるようになっていた。NGLの隣国での修行では20日ほどで3時間以上伸ばせるように。普通は10分伸ばすのに1か月かかるといわれている。

「流」

 ゴン、キルアは2週間修行して、全力の速さで「流」を行いながら戦えるようになった。ビスケは二ヶ月くらいはかかるだろうと踏んでいた。ただしこれは修行での話で、格上との実戦ではまだまだ満足に戦えるレベルではなかった。

強化系レベル1「石割り」

 1000個でクリア。ゴン、キルアは初日にそれぞれ約150個、200個近く割っている。通常なら100個クリアするのでも何週間もかかるらしい。

放出系レベル5「浮き手」

 ゴンは3週間修行したが修得できなかった。レベル1から修行していけば、3週間でレベル3までは修得できていたらしい。

誤差1%以下のオーラの振り分け

 キルアはレイザーの全力のボールを受け止める時に、ゴンとヒソカの間に入り、オーラの攻防力移動によってクッションと踏ん張りの2役をこなした。この時に求められたオーラ振り分けの精度が誤差1%以下。キルアは経験不足であるにも関わらず、天才的なセンスによってこの難関を突破。ビスケは20代後半、念を覚えて約10年ほどでこの域に到達したというから、如何にキルアの才能がずば抜けているかがわかる。

特殊能力

 クラピカは2〜8月頃までの半年ほどで念の基礎だけでなく、旅団と渡り合うための5種の鎖の能力を会得。「練」よりも消費量が激しいと思われるエンペラータイムを長時間維持するなど、潜在オーラ量を増やす修行もやっていたようである。

 ゴン、キルアはGIのプレイヤー選考会までの4日間に、それぞれ硬(のような技)、オーラを電気に変える技を会得した。その後ゴンはジャンケンに見立てて3系統の技を繰り出す能力を発案し、二週間ほどでへなちょこながらも型を完成させた。2,3か月後には全て実戦で使えるほどレベルアップ。キルアもGIで雷掌、NGLで落雷、東ゴルトーでは神速と次々に電気変化の応用技を編み出している。

キメラアント

 巨大キメラアントはゴン、キルアをも遙かに凌ぐスピードで技を修得する。王と護衛軍は生まれた時から念を使い、ピトーなどは2kmという桁外れの「円」を生後まもなく使った。最初は念を使えなかった兵隊蟻も、念による攻撃を受けて後遺症なしで念能力を開花させた。その後すぐ練、凝などの基本技をマスターし、一部の兵隊蟻は数日から数週間で特殊能力まで会得。その効果もネフェルピトーの大天使の息吹に匹敵する回復能力をはじめとして、他人の能力を借りる能力、捕まれば逃れられない粘着性の糸、除念能力など、いずれも高度なものばかり。「奴等は欲求に対してまっすぐだから、自分に最も必要な能力を短時間で身につける才能がある」とモラウは語っている。


トップページに戻る

inserted by FC2 system