トップページ - 解説 - 天空闘技場
(最終更新日:2004.02.10)

天空闘技場についての解説です。

天空闘技場とは

 勝者のみが上の階に行ける地上251階、高さ991mの闘技場。一日平均4000人の腕自慢がより高い階を目指してやってくる。場所はパドキア共和国と同じ大陸の東。勝ち上がるためには高い格闘レベルが要求されるが、それに見合った報酬が約束されている。上に行けば行くほどファイトマネーは高くなり、高い階級の闘士には1フロア全てを与えられる。建物内部にはサービス用の各種施設が完備されており、観客動員数は年間10億を超える。キルアが「野蛮人の聖地」、ヒソカが「格闘のメッカ」と呼ぶように、参加者、観戦者共に戦いを求めるには打って付けの場所である。

参加方法

 参加にあたっての条件は特にない。実際に天空闘技場に行き、受付で必要事項(名前、生年月日、闘技場経験の有無、格闘技経験、格闘スキル)を記入して提出すればそれで早速試合に出場できる。女性や老人の闘士が登場していないので、年齢制限や男性限定という条件があるかも知れないが。受付には常に長蛇の列ができているため、長時間並ぶことは覚悟せねばならない。

天空闘技場のシステム 〜199階

 天空闘技場では200階までは10階単位でクラス分けされている。1階で戦力が分析され、力量に見合ったクラスに上げられる。それ以降は試合に勝てば10階上のクラスに上がり、負ければ10階下のランクに下がる。試合は50階クラスの闘士であれば50〜59階の闘技場で行うことになっている。

クラス階層ファイトマネー昇格条件降格条件試合時間試合形式試合の頻度代表的な闘士
入場者1階〜9階(?)152ジェニー1勝3分特になし1973番
50階クラス50〜59階50,0001勝1敗3分3ラウンドP&KO制ほぼ毎日チパパ、マイタ
100階クラス100〜109階1,000,0001勝1敗3分3ラウンドP&KO制ほぼ毎日ズシ
150階クラス150〜159階10,000,0001勝1敗3分3ラウンドP&KO制ほぼ毎日
190階クラス190〜199階200,000,0001勝1敗3分3ラウンドP&KO制ほぼ毎日

 P(ポイント)&KO制とは、相手をKOするか、ポイントを10点先取すればTKO勝ちとなるルールのこと。ポイントはクリーンヒットで1点、クリティカルヒットで2点、ダウンで1点。採点の基準は審判に委ねられる。

「1階」

 1階ではAからPまでの16のリング上で同時に試合が行われている。試合は3分。ここでは審判が参加者のレベルを判断し、そのレベルに応じた階へ進ませることになっている。ファイトマネーは勝敗に関わらず152ジェニー(約136円)。観客はまばら。1階は素人から200階クラスまで、様々なレベルの参加者が混在している。大半は一般レベルだろうが、中には強者も混じっているため思わぬ大けがを負うこともある。

「50階」

 1階の相手を観客席まで吹き飛ばす。体重差のある相手に無傷で勝つ。これほどの成果をあげても送られるのはこの50階である。ゴンは余裕で勝ち上がったが、子供とはいえ、ウイングに天性の才能があると言われたズシがこの前後の階で停滞していたところを見るとレベルは決して低くないだろう。ファイトマネーは勝った場合にのみ5、6万ジェニー。観客は非常に多い。観客席にはギャンブルスイッチが備えられ、勝つと思う闘士に投票することができる。倍率は試合の開始直前に表示される。

「100階」

 90階以降をクリアすると専用の個室が用意される。(100階をクリアするととキルアが言っているが、100階に到達してもらう方が自然である…と思う)ファイトマネーも約100万ゼニーになり、90階以下とは一線を画する待遇の良さである。そのため落ちまいとしてありとあらゆる手を使ってくる闘士が多く、100階以上に残るのは至難の技である。

「150階」

 100階前後の難関を突破して150階まで勝ち上がるといよいよファイトマネーは1000万の大台に乗る。6歳の時のキルアは2年で200階に到達したが、150階までは2ヶ月しかかからなかった。150階から勝ち上がるのに大半の時間を割いたわけである。その壁は100階に存在するそれよりも遙かに高いのだろう。キルアの常人離れした体術の基礎はここで培われた。

「190階」

 200階クラスに行くための最後の難関となる190階クラスでは、勝利すると2億ジェニーもの大金が支払われる。しかしここ190階をクリアすると今後天空闘技場からファイトマネーが支払われることは一切なくなり、さらなる難関を突破しない限り天空闘技場では栄光を掴めない。200階以上に進むと自分の体そのものに重大な障害を残す場合もあり、強い覚悟がない限りはここで止めた方が懸命だろう。190階クラスに勝利すると、その日のうちに200階クラスへの登録の選択を迫られる。登録しなかった場合は1階に戻され、再び190階をクリアした時に登録を断ると参加自体が不可能となる。

天空闘技場のシステム 〜200階

 200階クラスは「申告戦闘制」といって、一試合ごとに90日の戦闘準備期間が用意されている。期間内であればいつでも試合をすることが出来、一度試合をすると再び90日の期間が与えられる。試合の申込用紙には具体的な日付を記入する「希望日指定」の欄が3つ、その他に「○月×日から△月□日までのいずれかの日ならオーケー」「いつでもオーケー」「その他」の欄がある。闘士同士が申し合わせて試合を組むことも少なくない。

 90日の期間内に一度も試合の申込をしない場合即刻失格となり、登録が抹消されてしまう。試合の申込だけして当日試合に出なくても、不戦敗になるだけで失格にはならない。200階クラスをクリアするには10勝する必要がある。その前に4敗すると失格となる。

 
クラス階層ファイトマネー昇格条件降格条件試合時間試合形式試合の頻度代表的な闘士
200階クラス200〜229階010勝4敗無制限P&KO制最大90日に1ギド、カストロなど
フロアマスター挑戦権獲得者200〜229階?01勝?1敗?ヒソカ
フロアマスター230〜250階0優勝1敗?
バトルオリンピア優勝者251階0敗退2年に1回?

「200階」

 200階クラスからは闘士の顔ぶれもその試合内容も全く異質なものとなる。試合形式はP&KO制でそれまでのクラスと変わりはないが、試合時間の制限がなくなっている。99年3月11日のギドとゴンの試合は1時間も続いた。またあらゆる武器の使用が可能となり、公式には発表されていないが念能力を使うことが前提となっている。対戦相手を死に至らしめても責任を問われる事はなく、試合の残酷さも増している。ちなみに闘士の使う武器は釣り竿や独楽というかわいいものから「電流の流れるムチ」まである。マシンガンともいいのかなあ?

 念を習得していない闘士が200階に上がろうとすると、200階クラスの闘士から「洗礼」と称した念能力による攻撃が加えられる。念で攻撃された者は念に目覚めるためだ。洗礼は参戦登録の直前や試合時に行われる。この洗礼に耐えられた者だけが選ばれた者として200階クラスに参戦することができるのだ。しかしその代償はあまりに大きい。死ぬ危険性が高く、万一助かったとしても心身に不治の障害が残る場合が多い。

 200階クラスには約170名の闘士が登録されている。その中には元々念能力を覚えていた者、大きな代償を払って念に目覚めた者、洗礼を受けても無事だった者など様々であるが全体的に念のレベルは低い。洗礼によって念能力に目覚めても、その力がどういったものであるかを教えてくれる者が周りにいないのである。そのため大半が練や絶などの基礎修行をすっ飛ばして発だけを習得している闘士で、例えばギドは「練」を覚えたゴンにほとんどダメージを与えられない有様だった。中には才能に恵まれ、努力を惜しまず念を磨き上げた者もいたが、念に関する知識がない以上は限界が存在する。

フロアマスター挑戦権獲得者

 200階クラスで10勝すると、フロアマスターへの挑戦権を獲得できる。フロアマスターとの試合に勝利すると、そのフロアマスターが持っていたフロアを引き継いでフロアマスターとなる。挑戦するまでの期限の有無、挑戦して負けた場合の処置などこの辺りは作中でほとんど説明されてないのでよくわかんない。ヒソカは99年7月にこの挑戦権を獲得しているが、半年以上経ったキメラアント編までにフロアマスターに挑戦したのだろうか。挑戦していなくても挑戦権は保持したままなのだろうか。

フロアマスター

 天空闘技場最高位闘士のことで、230階から250階の各フロアをそれぞれ所有している。フロアマスターという称号があるだけで講演・アドバイザー・無条件での新流派設立等々看板をかかげるだけで(リールベルト談)、一生の富と名声を約束される(サダソ談)という。フロアマスターは200階クラスをクリアした者に挑戦されての試合と、下記のバトルオリンピア二種の試合に出場する。

バトルオリンピア

 2年に一度、251階の最上階ではバトルオリンピアという格闘技の祭典が開催される。出場の権利を持つのは21名のフロアマスター。この大会で優勝すれば世界で最も高い私邸と呼ばれる最上階のフロアを所有することが出来、副賞として毎回超稀少なお宝が贈呈される。新人ハンター、ズシ、カストロ、スタッフの姉ちゃん。天空闘技場に携わる者なら誰もが憧れを持つ最上階も、ゴンとキルアの興味を惹くものではなかった。


トップページに戻る

inserted by FC2 system