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(最終更新日:2006.06.22)

ワールドガイド

 ハンター世界に登場する国や地域、施設を紹介。

世界地図

世界地図

[基本事項][くじら島] [ドーレ港] [ザバン市] [ヌメーレ湿原] [ビスカ森林公園] [トリックタワー] [ゼビル島] [最終試験会場] [ジャポン] [パドキア共和国] [ヨークシンシティ] [天空闘技場] [流星街] [グリードアイランド] [ビースカフマロ] [カキン国] [ミテネ連邦] [NGL自治国] [ロカリオ共和国] [東ゴルトー共和国] [その他の地域]

基本事項

 現実世界とほぼ同じ。西暦と思しき暦が使われている。漫画内の曜日(99年9月4日が土曜日)も現実と一致している。

通貨

 多くの国、地域がJ(ジェニー)を採用している。1Jは0.9円。東ゴルトー共和国はペイル。

言語

 全世界で共通。ただし200種以上の民族言語があり、それを通訳するケータイ電話の存在が確認されている。NGL自治国の奥地には共通語を喋れない未開部族がいるようだ。(ただし監視の名目なので、本当にいるかは不明)

文字

 世界の大部分で「ハンター文字」といわれる文字が使われている。心源流やバショウ、クロロなど一部の者達はジャポン語の文字(日本語)を使っていることも。流星街出身とみられるフェイタンは感情が高ぶると複雑な漢字のような文字の言語を喋るが、詳細は不明。

交通機関

 主に乗用車、自動車、電車など現代のものと変わらないものが使われている。唯一違うのは長距離の移動が飛行機より遙かに遅い飛行船で行われていることだろう。その反面、生命エネルギーを駆使した念能力で数千〜数万キロ離れた場所に瞬時にワープする例もある。一方軍事面ではミサイル、戦闘機、核兵器などが存在するらしいことが確認されている。科学技術の発達具合がアンバランスのようだ。

 飛行船のチケットは電脳ネットで購入できる。少し操作すれば誰が何処へいつ行くのかが簡単に検索できるという、ものすごい情報漏洩システムなので注意が必要。

国際人民データ機構

 ハンター世界では全ての人間の兵歴、学歴、戸籍、病歴、DNA、その他ありとあらゆるデータが管理されている。国民一人一人、捨て子にさえも国民番号がつけられ、そのデータは国際人民データ機構とよばれるシステムによって保存されている。ここには過去60年ものデータが全て保存されており、許可を得た者はいつでもそのデータを確認することが可能。

 このコンピュータに不法侵入し、個人情報を消すことは殺人と同等の罪と国際法で認定されている。すでに20名近く侵入を試みただけで殺人未遂の罪で逮捕されている。しかも仮に侵入に成功してデータを書き換えたとしても、0.1秒後には元のデータに修復されてしまう。外部から干渉されない2つの脳みそが24時間、外部用の脳をチェックする「3つ子システム」があるためだ。

 社会的に存在を認められていない流星街の住民だけはここにデータが登録されていない。

くじら島

 くじらの形をした、豊かな自然に恵まれた島。伝説的ハンター「ジン=フリークス」やその子供ゴンの故郷。出稼ぎの漁師が長期滞在するための島で、純粋な島民はほんのわずか。子供もゴンの他にノウコという小さな女の子だけ。もちろん学校もなく、子供は自宅での通信学習で基礎学力を身につけることになる。

【基礎データ】

主な交通手段船。くじら島からドーレ港までの間には人魚さえ溺れるといわれる危険海流がある。
主な動植物沼の主、キツネグマ、ヘビブナ、マダラリス
主な施設ゲームショップ、学校、ネットカフェなどはない。
主な出身者ジン、ゴン、ミト

【略史】

1979年ジン=フリークス、ハンター試験のため島を出る。
1989年ジン=フリークス帰郷。息子ゴンをミト、祖母に託す。
1996年カイト来訪。ゴンと出会う。
1999年ゴン、ハンター試験のため島を出る。

ドーレ港

 1999年のハンター試験開催地であるザハン市最寄りの港。近くの山にある一本杉には試験ナビゲーターの凶狸狐が暮らしている。

【基礎データ】

主な交通手段ザバン直行便のバス、船、世界各地へ飛べる凶狸狐。
主な動植物凶狸狐、凶暴な魔獣
主な施設ネットカフェ

【略史】

1999年1月近くのザバン市でハンター試験開催。港に多くの受験生が集まった。
1999年12月キルア、GIからワープ。

周囲の施設、町

ふもとの町

 一本杉のある山のふもとには寂れた町がある。そこには老婆と奇妙なマスクを被った集団が暮らしており、ハンター試験が行われた時はハンター志望者に「ドキドキ二択クイズ」を出題。正解した者には一本杉に通じる道に通し、不正解者には凶暴な魔獣のナワバリがある道へ案内した。

一本杉

 ふもとの町にある隠し扉を通って山道を4時間ほど歩くと、巨大な一本杉の下に一軒家がある。そこにはハンター試験のナビゲーターを務める凶狸狐の家族が暮らしている。彼らに才能を認められた受験者は会場へと案内してもらえる。

ザバン市

 1999年のハンター試験開催地。といっても受験生の集合場所のようなもので、試験開始と同時に受験生は別の場所に向かった。

【基礎データ】

主な交通手段バスでドーレ港へ。地下道からヌメーレ湿原まで。
主な施設ハンター試験会場(食堂)、地下道
主な地名ツバシ町

【略史】

1999年以前大量殺人犯「解体(バラシ)屋ジョネス出現。最低でも146人が殺害される。
1999年1月ハンター試験が行われる。ジョネス、試験中に受験生キルアに殺害される。

周囲の施設、町

めしどころ「ごはん」

 ツバシ町2-5-10にある定食屋。一見普通の定食屋だが、99年にはハンター試験会場の入口としての役割を果たし、特定の注文をした者に地下道へと通じる奥の個室に案内した。

地下道

 ザバン市の地下にある広大な通路。99年のハンター第一次試験に利用された。ヌメーレ湿原に通じている。約100kmは平坦な道が続き、途中から地上に通じる階段へと変わる。100kmのマラソンに持ちこたえた屈強なハンター志望者達も、階段では100人近くも脱落した。

ヌメーレ湿原

 ザバン市から100kmほどの位置にある湿原地帯。詐欺師の塒(ねぐら)とも言われているこの場所には様々な珍奇な動物が生息しており、その多くが人間をも欺き食糧にしようとする。99年のハンター第一次試験の後半はここを通過するという内容で、多くの受験生が生物の餌食にされた。数〜数十キロ先にはビスカ森林公園がある。

【基礎データ】

主な動植物人面猿、キリヒトノセガメ、マチボッケ、ホラガラス、ジライタケ、サイミンチョウ

ビスカ森林公園

 ヌメーレ湿原を抜けた先にある森林。世界一狂暴な豚「グレイトスタンプ」や奇妙な魚が多数生息し、99年のハンター試験では試験官である美食ハンターがこの場所を試験会場に選んだ。

【基礎データ】

主な動植物グレイトスタンプ、クモワシ

周囲の施設、町

マフタツ山

 ビスカ森林公園内(又は近く)にある山。名前の通り真っ二つに割れた山で、断崖絶壁の下には流れが速く深い河が流れている。そこに落ちたが最後、数十キロ先の海まで止まることはない。このような生物を寄せ付けない環境のため、クモワシはこの谷の間に丈夫な糸を張り卵をつるしている。この卵でつくったゆで卵は絶品で、時折頂上から飛び降りて糸に掴まり、卵を持ち去っていく人間が現れる。ハンター試験でも利用された。

トリックタワー

 名前の通り様々な罠が仕掛けられた塔。ハンター第三次試験に利用された。試験の内容は72時間以内に下まで降りてくること。スタート地点の頂上には無数の隠し扉があり、それそれクリア条件の違うルートに繋がっている。どのルートにせよ、試験官リッポーに雇われた長期刑囚と戦わなければならない。

【基礎データ】

主な動植物怪鳥

ゼビル島

 トリックタワーから船で二時間のところにある無人島。島のほとんどが森林に覆われ、身を隠して獲物を狩るには最適の場である。ハンター第四次試験で受験生同士の戦いの場として利用された。人間の血液を好む蝶「好血蝶(コウケツチョウ)」が生息している。

【基礎データ】

主な動植物好血蝶

最終試験会場

 99年のハンター最終試験が行われた、ハンター協会審査委員会が運営するホテル。

【基礎データ】

主な交通手段飛行船(パドキア共和国まで3日)

ジャポン

 ヨルビアン大陸の北にある島国。スシ、俳句、忍者など独特の文化がある。この国発祥と思われる漢字は心源流拳法の関係者や一部の念能力者が好んで使っている。(ネテロの心、クロロの極、など)

【基礎データ】

面積現実の日本と同じなら約38万平方km
主な出身者バショウ、ハンゾー、ハガクシ組

 忍法という特殊技術を身につけた隠密集団。生まれた時から様々な厳しい訓練を受けてきた忍達は高い実力を持ち、世界各地で活躍している。複数の流派があるらしく、雲隠流、葉隠流の二つが確認されている。その中でも上忍、下忍などのランクがあるようだ。

パドキア共和国

 北の大陸にある国。デントラ地区のククルーマウンテンは伝説の暗殺一家ゾルディック家がいることで有名。一般人でも入国可。観光ビザの期限は30日。

【基礎データ】

面積地図を見る限りではかなり広い。ミテネ連邦が5個くらいは入りそうだ。
主な交通手段飛行船(最終試験会場まで3日)、電車、バス、気球(ゾルディック家専用)
主な施設ククルーマウンテン、デントラ地区
主な出身者ゾルディック家

ククルーマウンテン

 デントラ地区にある標高3722メートルの死火山。この頂上に暗殺一家ゾルディック家の一族が暮らしている。山と周囲の樹海全てがゾルディック家の敷地。毎日のようにゾルディック家を倒して名声を得ようとする輩が侵入を企てるが、そのほとんどが番犬のミケに食い殺されている。詳しくはゾルディック家で。

ヨークシンシティ

 ヨルビアン大陸の西端にある都市。毎年9月から10日間、世界最大のオークションが開催される。市長はマフィアとの繋がりが深いジトノーダ。

【基礎データ】

主な交通手段飛行船、電車、自動車
主な施設リンゴーン空港、ホテル(ベーチタクル、ボロなど)、ネットカフェ、オークションハウス、ケータイショップ、サザンピース、セメタリービル、旅団アジト、質屋チェーン
地名等ゴルドー砂漠、ケイオウ方面、エル病院、デイロード公園、モトバビル前コンチネンタル通り、カスツール駅方面、リパ駅、サロマデパート方面口、ベイローク(ヨークシンかどうか不明)、ターセトル駅

ドリームオークション

 年に一度開催される世界最大の大競り市。10日間の日程中、世界中から珍品・希少品、国宝級の貴重品が集まり、公式の競りだけでも数十兆の金が動く。昨日1万で競り落とした品物が明日には1億で売れることもある、一攫千金のチャンスが転がっている夢の市である。その一方で数万点に及ぶオークションハウスに紛れ、犯罪に関わるモノのみを扱う闇のオークションも多数存在する。

サザンピース

 ヨークシンで最も権威があるオークションハウス。入場券を兼ねたカタログは1200万ジェニーと高額。競売は9月6日から10日までの5日間行われ、恐竜のフンの化石やグリードアイランドなどが出品される。

値札競売市

 品物につけられた白紙の値札に買い手が金額を記入していく。規定時刻までに最高価格を書いた入札者が落札できる。金額の折り合いがつけば規定時間を待たずに売ってくれる場合が多い。競売品のほとんどは家の物置の中身をそのまま持ってきたようなガラクタが多いが、中には実際の価値が数百万ゼニーを越えるような掘り出し物もある。

業者市

 競売品の仲介を生業としている専門家のみが集う競売市。参加には鑑札とよばれる許可証が必要だが、誰でも簡単に入手できるため、一般人が参加することも多い。この市は出店された現物のみを頼りに競りが行われる。そのため真贋を含めてその品の善し悪しは全て参加者の目にゆだねられる。そういった市の性質上、競売当日に持ち込まれる飛び込みの品が多く、贋作品が場を荒らすことは珍しくない。一般のオークションより値は下がるが、初見の骨董屋に持っていくよりは高値に売れることが多い。

下見市

 カタログの掲載に間に合わなかった品を披露する場。ここで業者が目利きしてどのくらいの値で買うかを決める。現金買いが基本の業者市では、飛び入りで出品しても値がつかない場合がある。ここに出展すれば、競りに出す日にちを業者に知らせることもできて一石二鳥。しかし品物の悪評を流して値を下げ、いい品物を買い叩こうとする「落とし」専門の業者もおり、一級品が相応の評価を受けるとは限らない。

地下競売

 盗品、人体など非合法の財宝を扱う闇のオークション。この競売は「十老頭」を筆頭とするマフィアンコミュニティーが取り仕切っている。「緋の眼」などの貴重品が出品されている。参加できるのは参加証を持ったマフィアのみ。それ以外の者は会場の半径500m〜1km以内に近づくことも許されない。落札額の5%は手数料としてマフィアンコミュニティーに支払われるため、様々な組が全国のマフィアに名を売ろうと奮起してオークションに参加している。

 99年、幻影旅団がオークションを襲撃。数日分の競売品全てを盗まれてしまう。マフィア側は暗殺者を雇うなどして反撃するが、最終的には十老頭全員が殺害されるという異常事態となり、また幻影旅団員の多くがマフィアと協力関係にある流星街出身ということもあって、旅団への攻撃を断念。翌年以降の地下競売自体も廃止されることになった。

天空闘技場

 パドキア共和国の南東にある闘技場。地上251階、高さ991mで、世界第4位の高さを誇る。勝者のみが上へ行ける闘技場で、一日平均4000人の腕自慢がより高い階を目指してやってくる。建物内部にはサービス用の各種施設が完備されており、観客動員数は年間10億を超える。詳しくは天空闘技場

【基礎データ】

主な交通手段飛行船
主な施設宿

流星街

 何を捨てても許される街。この世の何を捨ててもここの住民はその全てを受け入れる。1500年以上前から廃棄物処分場として利用されており、独裁者の人種隔離政策が発端となって多くの人々が住み着くようになった。今では世界で一番多人種が住む街だという説もある。紆余曲折を経て、この都市は政治的干渉を全く受けない空白地帯になった。現在では800万人もの人々が暮らしていると言われているが、その中で人々がどう暮らし、何を信じ教わっているかは誰にもわからない。

 92年頃に流星街出身者の冤罪事件が起こった際、外側の世界に対し、「我々は何ものも拒まない。だから我々から何も奪うな」とのメッセージを残している。実際彼らは仲間が傷つけられた時、自らの命をなげうってでも相手に報復する。彼らの絆は『他人より細く家族より強い』という。住民は投棄される廃物を再生利用することで生活しているといわれているが、実はマフィアンコミュニティーがゴミと称して大量の武器や貴金属を援助している。マフィアは見返りとして貴重な人材を得る。流星街の住民は社会的に存在が認められていない。犯罪にはうってつけなのである。

 2000年7月頃、NGLで発生した巨大キメラアントの師団長ザザン率いる軍隊が流星街を襲撃した。住民は爆弾などで応戦するが歯が立たず、被害者と『殉法者』合わせて死者が三百人出たという。『殉法者』とは報復のために自爆した者の事だろうか。22巻において、報復対象を議会が決めていることが明らかにされた。幻影旅団がザザンの討伐要請に応じていることなどから見ても、都市内でかなりの権力を持った統治機構であるようだ。

【基礎データ】

人口公式には無人ということになっているが、800万人住んでいるといわれている。1000万近いとも。
面積約6,000平方km。ラペ共和国と同じ位
主な出身者クロロ、マチ、ノブナガなどの幻影旅団員。キャラブックなどではゾルディック家使用人のゴトー、カナリア、キルアの母親も流星街出身となっている。

【略史】

500年頃この頃から廃棄物の処分場として利用される。
1989年頃ある国で出身者の浮浪者が冤罪で逮捕される。
1992年頃浮浪者の冤罪が証明され、警官、裁判官など冤罪に関わった31名が流星街出身者に自爆され死亡。
1999年幻影旅団がマフィア主催のオークションを襲撃。
2000年巨大キメラアントザザン来襲。数百人が死亡。幻影旅団により討伐される。

グリードアイランド

 ヨルビアン大陸の東に位置する、地図には記載されていない島。知る者は少ないが、ここが伝説的ゲーム「グリードアイランド」の舞台である。詳細はグリードアイランドに。直接島に入ってもゲームマスターによってアイジエン大陸に追放される。

【基礎データ】

人口プレイヤーは数百人だが、ゲームキャラクターは数千人〜数万人はいると思われる。
面積約83,000平方km。コトリタナ共和国と同じ。
主な交通手段入島するには専用ソフトの入ったゲーム機が必要。世界中のどこからでも瞬時に移動できる。島内の港を利用すると、世界各地にある50以上の港のどれかに瞬間移動が可能。個人の念能力を除くと、最も高速な移動手段といえる。
主な動植物念によって創られたモンスターが多く生息しているが、生きているかといえば微妙なところ。

ビースカフマロ

 2000年(第288期)のハンター試験開催地。ドーレ港の一本杉から凶狸狐に乗って約4日のところにある。試験は駅前のディックサクラ地下で行われた。

【基礎データ】

主な交通手段電車、ドーレ港の一本杉からキリコで約4日。
主な施設マンション、駅前のディックサクラ

カキン国

 アイジエン大陸の中央にある国。ここの奥地には様々な未発見生物が生息しており、カイトは仲間と共に97年頃から3年間、新種の発見と生態調査活動をしていた。

【基礎データ】

主な動植物キャンプタイガーほか1000種以上の新種生物

ミテネ連邦

 バルサ諸島南端にある連邦国家。NGL自治国、ロカリオ共和国、ハス共和国、西ゴルトー共和国から成る。フィンクスの「あっちはワケわかんねー国が多い」の言葉通り、この島には2つも他国に情報がいかない謎に包まれた国がある。

NGL自治国

 ミテネ連邦の西端に位置する国。ネオグリーンライフという団体が機械文明を全て捨てて自然の中で暮らしている。通信手段は主に手紙、交通手段は主に馬で、意図的に文明の利器を持ち込んだ者に対しては死刑か良くて無期限拘留。文明を頑なに拒否する一方で、伝染病や凶悪な魔獣によって死ぬことは自然の成り行きとして受け入れている。というのは表向きのことで、キメラアントが来襲した際国民はパニックに陥っていた。

 一見自然を保護する国のように思えるが、実態はジャイロが世界に悪意を広めるための悪意に満ちた国である。現在は巨大キメラアントの襲撃を受け壊滅状態にある。西部には依然として巨大キメラアントの巣があり、数匹のキメラアントが暮らしている。彼等は人間を食べないことを条件にハンター協会の保護下にあり、キメラアント討伐隊に情報を提供している。

【基礎データ】

人口217万人。99%が団体員で、残りは支援のボランティア。(ただし現在は数千〜数十万の人々が殺害されている)
主な交通手段馬。馬のレンタル代は1頭1日12,000ジェニー
主な動植物巨大キメラアント
主な施設大使館、天然素材の衣服売り場、麻薬工場、キメラアントの巣

入国審査

 入国の際は、ロカリオ共和国との間に流れる大河の上に建てられた検問所兼大使館で厳しい入国審査を受けなければならない。機械の持ち込みは厳禁。衣服や装飾品に金属、石油・ガラス製品、プラスチック、化学繊維が含まれていた場合はそれを脱ぎ、天然素材の服に着替える必要がある。体内にボルトや歯科治療のインプラント金・銀、整形のシリコーンゴムなどを有し、摘出が不可能な場合は入国できない。所持品検査の後は検問所にて身体検査、質疑応答、金属探知器やエックス線装置、超音波装置による厳重な検査を受け、それを全てパスしてようやく入国が認められる。

 この検問所には最新機器が揃っているが、ここは厳密にいうとNGL自治国内ではないため、例外的に機械の使用が許されている。入国審査のほか、他国との情報交換にも使われる。なお入国が認められたからといって、国内で自由に行動できるわけではない。特殊言語地区や未開部族との交渉役として監視がつく。

裏の顔

 NGL自治国のある岩石地帯の中は空洞になっていて、その内部ではビラを原料とし、世界中で流行している飲むドラッグ「D2(ディーディー)」が生産されていた。自然保護区という名目で厳しく入国を規制していたのは、全てはこの裏の顔を知られないためのものなのである。この実態を知るのはジャイロを首領とするNGL上層部のみで、末端の構成員は純粋に自然調和の教えに共感していたようだ。

 麻薬工場では武装した裏のNGL所員が警備していたが、キメラアントには歯が立たずあっさり壊滅した。しかしジャイロをはじめとして、キメラアントに食い殺されたNGL国民の一部は記憶を持ったままキメラアントとして生まれ変わった。麻薬製造に関わっていた上層部はキメラアントとなることでさらに邪悪さを増し、人々に襲いかかるなど被害を拡大させている。

【略史】

1969年以前ジャイロ、父親を殺害し、故郷を去る。
1978年以前ジャイロ、NGL創設。
1987年以前NGL自治国成立。
1987年潜入取材を試みたTVクルー3名が捕まる。
????年強力な伝染病が蔓延。しかし国際医師団の入国を拒否。
2000年巨大キメラアントが出現し、多くの国民が犠牲に。

ロカリオ共和国

 NGL自治国に隣接する国。NGLと違って発展した普通の国だが、隣国で大量発生したキメラアントによって数名の死者が出た。NGL自治国の国境に近い西部は広大な荒野で、NGL自治国へ行く際はトラックをチャーターすることになる。

【基礎データ】

主な交通手段NGL自治国へ行く時はトラック。飛行船、自動車、電車
主な動植物ウミテホタル、てけてけ
主な施設喫茶店、公園、掲示板、トレーニングジム、ミツマルホテル、水族館
地名等パタ市、ミエラ山、クウェン市、ドーリ市、ロート山脈、イニンゲ市、セトル市、クワント市、ビルガイ砂漠

東ゴルトー共和国

 バルサ諸島内にある島の国々の中でミテネ連邦に属さない唯一の国家。NGL自治国と同様、国外に一切情報が出ない。総帥のマサドルデイーゴをはじめとする特権階級の飽食を満たすために多くの国民が飢餓に苦しんでいる。しかしテレビでは「他の国では半分以上の人間が10歳までに餓死する」というデタラメなニュースを流し、各国からの経済援助は弱者には渡らず全て車と宝石、ミサイルに変わっているという。援助金をさらに引き出すための切り札である核開発も援助金で行っているとの噂も。国民の携帯電話所持は当然禁止されている。

【基礎データ】

人口約450万人(2000年7月頃に約50万人が虐殺される)
主な交通手段トラック
主な動植物キメラアント
主な施設宮殿、肉樹園、宮殿地下の地下格納庫、地下協会、闇病院
地名等首都:ペイジン、タバ市、ルォントン市、マンダイ市、A−1地区、デイーゴ広場

指組

 指組という強力な密告システムが情報を統制している。スパイの発見、革命の証拠の入手、亡命の現場を抑えるなどの行為で報奨金を受け取ることができる。密告ポイントが一定量を超えたら組全員の階級が上がる。逆に虚偽の報告をしたり組内から犯罪者が出たりしたら全員が厳罰を受ける。家族は皆バラバラに振り分けられる。亡命した場合、残りの家族が死刑か良くて終身投獄。家族での亡命は問答無用で死刑。

裏の総帥

 東ゴルトー共和国の総帥はマサドルデイーゴだが、裏の総帥であるビゼフ長官が実質国を牛耳っている。諸外国との交渉や国内主要機関との連絡は全てこの人物を通さなければならない。ビゼフ長官は総帥がキメラアント王に殺害された後も、代わりがいないとの理由から生かされている。

【略史】

19??年ゼノ=ゾルディックが暗殺のため侵入。
19??年マサドルデイーゴが総帥となる。
2000年キメラ=アントの王と護衛軍が宮廷内に侵入し、兵隊数名と踊り子、マサドルデイーゴを殺害。以後デイーゴはキメラの傀儡と化す。
2000年キメラ=アント、秘密裏に国民の"選別"を実行。1日に推定45万人が殺害される。刺客の侵入に対し戒厳令を発令。

その他の地域

「隠者の書」があるとされる国

 ハンゾーが探し求めている「隠者の書」という巻物があるらしい国。一般庶民の入国が禁止されている。

ルルカ文明遺跡

 ジン=フリークスが発掘した遺跡。ジンは発掘するだけでなく、私財を使って完璧な修繕を行い、一般人が観光できるように環境整備を施した。この作業工程は遺跡管理のマニュアルとして世界的に取り入れられている。

コンゴ金脈

 ジン=フリークスが発掘した金脈。

千耳会

 (おそらく)プロハンター専門の斡旋所。見つけるのさえ困難で、利用者は半年に2人程しかいない。念能力を使えることが最低条件で、ハンターライセンスを持っているだけでは利用できない。クラピカは念を覚える以前にこの斡旋所を訪れたが、仕事の紹介を断られている。その後念を覚えてから再び訪れ、ノストラードファミリーの仕事を斡旋してもらった。

ジンがいた場所

 ゴンが残されたテープを聞いていた時に、ジンがいた場所。ジンは高さ100mは越すかと思われる途轍もなくばかでかい獣に乗り、どこかへと飛び去っていった。近くにはその獣の高さを遙かに上回る切り立った崖があった。一般人では行けそうにもない秘境であることは間違いなさそうだ。

人体収集家の館

 クラピカら雇用希望者がダルツォルネの審査を受けた屋敷。No.070でクラピカ達が再び集まった場所もこの屋敷であるなら、ネオン=ノストラードが普段住んでいる場所だと思われる。リンゴーン空港まで飛行船で約35時間ということを考えると、ヨルビアン大陸内である可能性が高い。

エジプーシャ石墓

 詳細は不明だが、バショウが「エジプーシャ石墓埋葬品のミイラ右腕」を入手し、ノストラードファミリーに採用されている。

ユル国宝館

 詳細は不明だが、ここから持ち出されたという純金の処刑刀が地下競売に出品されていた。

ルクソ地方

 かつて緋の眼を持つクルタ族が暮らしていた場所。1994年頃幻影旅団の襲撃にあってクラピカ以外全滅した。

幻影旅団本拠地

 団員が「ホーム」と呼ぶ本拠地。場所は不明。

レオリオの出身国

 レオリオの国では飲酒は16歳から認められている。といってもレオリオは12歳から飲んでいたようだが。

ラペ共和国

 東京都+埼玉県程度の土地面積を持つ国。東京都は約2,100平方km、埼玉県は約3,800平方kmで、足すと約6,000平方kmといったところ。流星街もこの程度の大きさ。現実の世界ではブルネイ・ダルサラーム国が同程度の面積。

コトリタナ共和国

 北海道と同じ位の面積を持つ国。北海道は約83,000平方km。グリードアイランドもこの程度の大きさ。現実の世界ではオーストリア、アラブ首長国連邦などが同程度の面積。

バッテラの古城

 バッテラが購入したGIを保管している古城。最新式の防犯システムによって守られている。ヨークシンからそう遠くない。

女王の腕発見ポイント

 キメラアント女王の腕が発見された場所。ヨークシンの遙か南に位置する。腕は女王がNGL自治国に打ち上げられた後に切り離され、数千キロ離れたこの海岸に流れ着いた。

クナイ

 詳細は不明だが、パームはクナイ産地鶏でだしをとっていた。

ある鉱山

 カイトの仲間スピンとディナーの生まれ故郷。ここにはコクチハクチョウという鳥が生息している。この鳥はどういうわけか鉱山周辺でしか生息できない。ある時この鉱山が廃棄物処理の候補地に挙げられたと知ったスピンとディナーは、この鳥達を、また朝日を背に何万もの鳥が朝日を背に飛び立つ風景を守るため、カイトの融資を受けて鉱山周辺を買い占めた。その借金を返すため、二人はプロハンターを志望している。

ネバスカ

 ヨルビアン大陸各地に出現したキメラアントの中で、ハギャ(後のレオル)は「ネバスカの獅子男」と言われていた。ネバスカというのは恐らく地名だろう。そのネバスカの獅子男は協会から派遣されたハンターに苦戦し、東ゴルトーに逃走。そこでモラウと戦って死んだ。


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